「顔面神経麻痺になってしまった。」
「人前に出るのがイヤなんだよ。」
数か月前、私の仕事関係者の方から、こんな事を言われました。
大きなマスクをして顔を隠していた彼は、私よりも年上の「おじさん」です。
上記の方から説明されたのですが、顔の神経が麻痺してしまい、顔の動きが悪くなるそうです。
彼は、顔の「右側」が思うように動かないらしい。
「右目が閉じにくい」
「食べ物や飲み物が、口からこぼれてしまう」
こんな症状を患っているとの事でした。
「周囲の目が気になって、外食にも行きたくないし、そもそも、人前に出たくないんだよ。」
「他人の目が気になるんだよなぁ・・・。」
こんな事を言っていた彼を、私は全然見掛けなくなりました。

ところが昨日、私は「彼」を見たのです。
私と同じように、外で仕事をされてました。
どうしよう?
声、掛けてもいいものか?
声、掛けてもいいものか?
迷った挙句、私は彼に声を掛けました。
こんにちは!
その方は、笑顔で私に返してくれました。
「やあ!久し振りだね!」

お互い、仕事中だったにも関わらず、20分程、彼との会話を楽しみました。
私からは触れなかったのですが、彼から「症状」についての話もしてくれました。
「相変わらず、顔の右側が動かしにくいんだよね。」
「でも、いつまでも家の中に居ても、ね。」
こんな事を言っておられました。
お会い出来て、嬉しかったです。
「またね!」
彼は、そう言って去りました。

仕事中は、イライラムカムカする事が多いのですが、ね。
昨日は、嬉しかったですねぇ・・・😸
「人前に出るのがイヤだ。」
こんな事を言っていた彼が、外で仕事をし、私の正面に立って話をしてくれた事が、ね。
凄く嬉しかったですね。
20分程、仕事をサボってしまいましたが・・・
ま、いいでしょう。
